まえがき
お世話になります、12/24(水)担当の大麦です。
昨年に引き続き、今年もぽっぽアドベントに寄稿させていただきます。本日は最終日手前のクリスマスイブの日! わりと早めに手を付けたはずなのになぜかもう当日に……なぜ……?
今年のぽっぽアドベントのテーマは「ゆきてかえりし物語」=「旅」。
思い返せば今年は、人生でもいちばんくらいにむちゃくちゃ旅をしたし、むちゃくちゃな旅をしたなあと思う。去年も旅行自体は相当回数していたけれど、9割がた県内におさまっていたので、旅と言うほどの旅はそんなになかった。だから去年に比べて、自分ってこんなにためらいなく旅に出るポテンシャルを持っていたんだな、と自分に驚かされる1年間だった。(正確には7月以降の半年間。)
そんな変化が生じたきっかけは、明らかに・間違いなく・疑いようもなくただひとつ。
「古墳シスターズ」の追っかけをはじめたからである。
古墳シスターズというのは香川県高松市発の青春パンクロックバンドで……あれっ、もしかしてご存じなんですか? インディーズバンドなのに珍しい。
一応念のためあらためて説明させてもらうと、古墳シスターズというのは香川県高松市発の青春パンクロックバンドで、ボーカルギター・松山航、ギターコーラス・松本陸弥、ベースコーラス・小幡隆志、ドラム・ラース(川村直生)の4人編成。2013年に結成され、もうすぐ活動13周年を迎える。
今年5月、私は友人の影響を受けて古墳シスターズに大・ハマりした。
友人は10年来の古墳シスターズファン=はにわっこであり、今年4月に数年ぶりに古墳のライブに参加したことをきっかけに追っかけを再開。その友人の様子を近くで見て、「へ~、なんや面白そうなバンドがおるんやなあ~」とか呑気に思いつつわき見運転していたら時速100 km超で沼に突っ込んでしまった。水飛沫も上げられずドプンと沈み込み、あっという間にはにわっこ化。そのあまりの落ちっぷりには友人も「まさかこんなにハマるとは……」とちょっと引いていた。そんな。
古墳シスターズの活動エリアは、ホームタウンである香川県高松市やその近辺が中心。しかし幸いにも今年2025年は「古墳シスターズと春夏秋冬」という全国ツアーを1年通しておこなっており、ツアー外の対バンイベントやフェス出演もあわせて、全国各地のいたるところでむちゃくちゃ盛んにライブをおこなってくれていた。
というわけで本記事では、そんな古墳シスターズを追っかけて実施した今年の旅のなかから、トンチキ旅ベスト3とそれぞれの印象深いハイライトを紹介したいと思います。
- 第3位:関東3ステージ伴走旅9月26日~9月29日(3泊4日)
- 第2位:仙台・東京コミコンはしご旅12月5日~12月7日(2泊3日)
- 番外編・ミナミホイール垣間見旅10月13日(正味2時間)
- 第1位:突発弾丸静岡旅7月11日~7月12日(1泊2日)
第3位:関東3ステージ伴走旅
9月26日~9月29日(3泊4日)
旅程はざっくり以下の通り。
- 1日目:
・新幹線で東京へ移動、途中で友人と合流。
・下北沢MOSAiCで古墳シスターズのライブを鑑賞。 - 2日目:
・サーキットイベント*1のTOKYO CALLING新宿編で古墳シスターズのライブを鑑賞。 - 3日目:
・友人と別れたあと、単身宇都宮へ移動。
・宇都宮VJ-4で古墳シスターズのライブを鑑賞。 - 4日目:
・宇都宮を一瞬観光。
・昼過ぎ、新幹線で帰還。
脅威の3ステージ連日参加。
自分では特段違和感はなかったのですが、思い返してみると、古墳シスターズのライブへの参加経験はそれまでに実はたったの2回。そのたった2回で味を占めて旅を計画した私が欲望に忠実すぎるのか、それともそのたった2回で「3日連続で行ってもむちゃくちゃ楽しいはず!」と確信させてくれた古墳シスターズがすごいのか。まあ両方かもしれません。実際むちゃくちゃ楽しかったです。
ちなみに4日目、私の方は翌日の出勤に間に合わせるために昼過ぎには帰還しはじめていたのですが、私が自宅に着こうかという頃に古墳シスターズさんの方は渋谷で4ステージ目を遂行しておられました。どういうスケジュール……!?
この旅のハイライトといえば3日目。
それまでのライブは先輩はにわっこの友人が同行してくれていたため、この日の宇都宮ライブが初めてのライブハウス単独参加でした。とはいえ私はわりと独りで美術館なりカラオケなり居酒屋なり行けちゃうタイプなので(友達が少ないとも言う)、単独参加それ自体はさほど障壁ではなく………………ただ、その数日前からの初めての通信制限が重なっていたのがいちばんキツかったです。
友人抜きでの初めての古墳シスターズ、そんなん実況したいじゃあないですか。「もしもし、私いまホテルに荷物置いて街に繰り出したの」「いまライブハウスの近くにいるの」「もうすぐ古墳シスターズの出番なの」とか共有したいじゃあないですか。ライブハウスの写真撮って送りたいじゃあないですか。しかし通信制限下における128 kbpsの細回線ではそんな逐一実況はあまりにも難しいッ……
モバイルデータ通信容量は大事に使おうね、を身に染みて学んだ旅でした。普段は気を付けていたんですけどね。9月は日がら日中Apple Musicで古墳シスターズを再生しまくったせいでね……。
各ライブの感想は以下の記事にしたためております。ご興味あればぜひ。
第2位:仙台・東京コミコンはしご旅
12月5日~12月7日(2泊3日)
旅程はざっくり以下の通り。
- 1日目:
・新幹線で仙台へ移動、途中で友人と合流。
・仙台FLYING SONで古墳シスターズのライブを鑑賞。 - 2日目:
・仙台で友人と別れ、新幹線で単身東京へ移動。
・東京からさらに幕張メッセへ移動し東京コミコン2日目に参加。 - 3日目:
・宿泊地(東京)から幕張メッセへ戻り東京コミコン3日目に参加。
・昼過ぎ、新幹線で帰還。
ハイライトは間違いなく2日目・3日目の東京コミコン。
というのも、このコミコン参加の目的があのジョニー・デップ撮影会。はい、あれです。私は事前のチケット大競争にはあえなく敗北してしまっていたのですが、チケットを勝ち取られたとあるフォロワーさんのご厚意で、2日目の回の同伴撮影に誘っていただいていたのです。なんたる幸甚。フォロワーさんにおかれましては、お誘いホンマにありがとうございました……!
まああの……どんな言説に回収されるかわからないので詳細は省きますが、私に限って言えば、ジョニー・デップとの対面はついぞ果たされず帰還するという結末を迎えることとなりました。無念……まあ私の場合はそもそも元はチケットも獲れていなかったからな……無念というか虚脱というか……
幕張メッセのコンクリ床に座って夢を待ち続けたあの数時間は、なんとも不思議な人生のモラトリアムでした。トンチキ度評価では第2位と位置付けたものの、もしかするとこの2・3日目がイチバン〈ゆきてかえりし物語〉っぽい旅だったのかもしれません。ホンマに行って帰ってきただけってね。
番外編・ミナミホイール垣間見旅
10月13日(正味2時間)
さる10月。
9月末に古墳シスターズを3ステージ静脈に打ち込んでしまった私は早々に離脱症状を催し、どうにかしてどこかでライブに行けないものか、と目を前方後円墳にしてライブスケジュールを眺める日々を過ごしていた。
近場じゃないなら平日は厳しい。狙い目は土日。お、この月祝日は大阪でミナミホイールというサーキットイベントに出るのか……あ~でもここの連休は前々から出張予定が入っ確かこの出張って経由地大阪だったよなァ!?!?
とつぜんの気づきに活性化したはにわ色の脳細胞を酷使し、出張の旅程とライブ会場(心斎橋ブロンズ)までの往復の移動手段と滞在可能時間を確認する。
なるほど、13:30~15:00ならギリギリ会場にいられるらしい。
続いて古墳シスターズのステージ時間を確認。
頼むッ……!!!!
12:00~13:00。
……
……
(滞在可能時間)∉(古墳シスターズのステージ時間)
マッチング、ならず──…………。
往生際のわるい私は当日、古墳シスターズがとっくにライブを終えたあとの会場・心斎橋ブロンズ付近に足を運び、ミナミホイールの人混みの空気感だけを味わってきた。
番外編・ミナミホイール垣間見旅、完。
第1位:突発弾丸静岡旅
7月11日~7月12日(1泊2日)
旅程はざっくり以下の通り。
- 1日目:
・出勤して正午締め切りの書類を仕上げて提出し、早退。
・新幹線で静岡に移動、途中で友人と合流。
・静岡UMBERで古墳シスターズのライブを初鑑賞。 - 2日目:
・ホテルで深夜~明け方まで同室の友人を無視してライブ感想を書き続ける。
翌朝、友人からガチめに説教される。
・静岡を一瞬観光したあと、新幹線で帰還。
ざっくり旅程の1文目にすでになんかイカれた文字列が見えますね。よいこの社会人は締め切り当日にヒイヒイあえぐ羽目にならないよう計画的に仕事に取り組もう! いやホンマに。むちゃくちゃ脳味噌疲れました。やらんほうがええ。
3文目めもなかなかに味わい深いです。そうなんです。この突発弾丸静岡旅がはじめての古墳シスターズだったのです。なんなら数100人収容規模のライブハウスもはじめてでしたし、静岡県に上陸したのもはじめてのことでした。どっから来てんねんそのモチベーションは!? いや、私もよくわからず……なんか気づいたらこうなっており……。
およそ正常な思考の人類とは思われない私のトンチキ挙動には、ライブ後お話しした際に古墳シスターズの方々にもしっかりドン引きされました。そりゃそう。私だって他人がそんなことしてたらドン引きするか大爆笑するかのどちらかです。

以上のとおり1日目がなかなか盛りだくさんではありますが、この旅のハイライト……というかぜひ書き残しておきたい出来事、と言えば2日目です。
1日目の夜、人生ではじめての古墳シスターズやライブハウスの衝撃を全身に浴びて大興奮した私は、「この衝撃をぜひブログに書き起こさねば!!!!!」と強い強い使命感に脳味噌を支配されていました。
ライブが終わったのは夜10時半ころ、ホテルへの到着は12時手前。シャワーなどを浴びていったんの就寝態勢に入るときには2日目深夜に突入していた形となります。
2日目深夜。ベッドにあぐらをかき、ノートパソコンを膝に乗せて初ライブハウス体験の感想を書き始める私。ドーパミンがじゃぶじゃぶ出ていて眠気をすこしも感じず、時間もなんもかんも忘れて一心に記事を書き進めていきました。
その後、おそらく深夜3時ころ。
「いつまで書くん?」
と、隣のベッドでスマホを弄りつつうとうとしていた友人が私に問いました。その声を聞いた瞬間、自分が友人の存在を全く忘れていたことに気がつき、ヤっっベ……と内心むちゃくちゃ焦りました。
「えーと……」書き途中の記事を見返してみるものの、作業時間を見込む、というのは私の苦手分野筆頭です。考えてはみたのですがサッパリ時間の見当がつかず、しかし黙っているのも忍びなく感じて「もうすぐ書き終わるよ」とテキトーに答えてしまいます。
いまから思うとせめてそこで「先に寝てて~」とか一言添えていれば多少はマシだったのでしょうが、当時の私ときたら友人を寝かせるためにはやく書き上げねば! とギアを上げることで対処しようとしてしまっていたのです。視野狭窄の私はしかも、部屋の照明が全灯状態のままで友人を寝かせる気遣いゼロということにすら気がついていませんでした。ば、馬鹿か……!?
「おい、何時間寝るつもりなんだ?」
というのが、次に私が聞いた友人の声でした。その声でハッと顔を上げると、煌々と光る部屋の照明に対抗するかのように、カーテン越しに窓の外がうっすら明るくなっているではありませんか。時計を見ると4時手前。ええと……この明かりって、もしかして夜明け……?
「チェックアウトが10時だから遅くても9時半までしか寝られないの、わかってる?」
と、怒り声の友人。我ながら恐ろしいことだと思うのですが、なんとこのときの私は言われるまでわかっていませんでした。「た、たしかに……!」と私がマジ納得の返事をすると、友人はマジ呆れの絶句をしていました。そりゃそう……
このとき、明らかにありえないほど巨大ななにかを(翌朝まで)グッと飲み込んで就寝を促してくれた友人のおかげで、なんとか5時間程度は寝られることに。無事に延長なしの定時チェックアウトまで漕ぎつけられました。
ホテルを出てチェーン店で朝食を食べながら、明け方にはグッと飲み込んでもらっていた巨大な呆れとキレを開放した友人へ、人生でかつてないほどの平身低頭で陳謝しました。あのときはホンマにマジですみませんでした。もうしません。
友人の睡眠と堪忍袋の尾を千切りかけた当時の感想ブログはこちら。
以上、トンチキな旅というかトンチキによる旅ベスト3をお送りさせていただきました。
来年もきっと、全国各地を駆け巡る古墳シスターズを追いかけて、トンチキ(が)旅を繰り返すことになるでしょう。そしたら必ずブログを書くんで、暇があったら覗いていってもらえたら幸いです。
明日はついに最終日、記事の担当は主催のはとさんです! メリークリスマス!
*1:サーキットイベント…複数のライブハウスを会場に使い、同時多発的にいろいろなバンドがステージを繰り広げる音楽イベント。音楽フェスで言うステージをライブハウスにしている感じ。